人を動かす3原則の2つ目は「重要感を持たせる」です。
この章で何を伝えたいか結論から言いますと、「人を動かすためには、その人の長所を考えて、心から褒めましょう!」ということです。
まずカーネギー先生は、この世で人を動かす秘訣はたった一つしかないと言います。それは、自ら動きたくなる気持ちを起こさせることだ!とこう言います。人を動かす秘訣はこれしかないのにあれこれ考えるなと。たとえば、ピストルを突きつけて言うことを聞けと脅すとか、高い腕時計をあげるから言う通りにしてよとか。でもそういったやり方は後で痛い目を見るからやめておけ!とこう言います。
ではどうすれば良いのか?それは「相手の欲しがっているものを渡す。」これが唯一の方法なんだとこう言っています。では、相手の欲しがっているものは何なのかというとそれは「自己の重要感」だというわけです。
「自己の重要感」とはつまり、自分がこの世で重要な人間なんだと感じることで、そのように思わせるようなことをしなさい、ということです。世の中に人が欲しがっているものはたくさんあるけど、たいていはみんな手に入るものらしいです。確かに、睡眠欲は寝ればいいし、食欲も何か食べれば満たされますよね?また、欲しい物もお金を払えば手に入ります。しかし、自己の重要感だけは多くの人が渇望していて滅多に満たされることのない人間の欲求なんだとカーネギー先生は言います。
成功者たちはみんなこの自己の重要感の持たせ方が上手な人々で、何も特別な才能があったとか言うわけではないんだと言います。そこで、例として実業家やコーヒーショップやレストランを経営しているシングルマザーの話、妻とうまくいった夫の話などいろいろ例をあげて説明するのです。
では、相手の重要感を満たすためにはどうすればよいのか?それは、相手に感謝し、心からの賞賛を与えることだと言います。しかし、お世辞は相手に見透かされ良い結果をもたらさないからやめておけと言っています。ハッピー先生もそうなんですが、相手を褒めなきゃと思うと無理矢理になってうまく褒められないってことありますよね💦そこでカーネギー先生がいう方法が、相手の長所を考えなさいということです。
相手の長所を考えることで自然と心からの感謝や賞賛ができるということらしいです。確かに、相手の長所を考えておけば、誉める時に出た言葉は自分が思う相手の長所をもとにしているので、その言葉に偽りはないですよね?今一度、自分のお子さんの長所を考えてみることって大切かもしれませんね。
でも、普段お子さんの欠点ばかり目につきやすいよって親御さんもいるかもしれません。そんな方におすすめなのが心理学のリフレーミングという技法です。リフレーミングとはたとえば、
怖がりな子→用心深い子
落ち着きがない子→元気いっぱいで活動的な子
わがままな子→自分の気持ちをはっきりと伝えられる子
というように、物事を違う角度から見ることです。長所と短所は表裏一体と言いますが、短所も見方を変えれば必ず長所に変えることができますので、紙などに短所を書いて長所に変えるということをやってみてください。自分の子供の長所を考えるのってきっととっても楽しいことだと思いますよ。
たくさん自分の子供の長所を見つけたら、言葉にして自分のお子さんに伝えてみると良いですね。お子さんもきっと自分ってすごいんだ!重要な人間なんだ!と自信につながる効果もありそうです。普段からお子さんの重要感を持たせられていれば、いざ子供に動いて欲しい時にきっと親の言葉が子供の心に響いていくことだろうと思います。