ハッピー先生のお役立ちブログ

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人を動かす3原則①盗人にも五分の理を認める

1 盗人にも五分の理を認める

人を動かす3原則の内1つ目は「盗人にも五分の理を認める」ということです。

ここでのカーネギー先生の言いたいことはずばり

「人を動かしたい時に、批判や非難、苦情を言っても逆効果。まずは相手がなぜそのようなことをするのか考えてみよう。」ということです。

この章では、いろんな悪人がでてきます。連続殺人犯、強盗犯など私から見ても救いようのないことをした極悪人です。

しかし、そんな極悪人たちでも、「自分のしたことは悪くない。このようなことをしたのにはちゃんと理由があるのだ。」と、みんな口を揃えていうのです。

極悪人たちですらそんな感じですから、たとえばイタズラをした子供に「なんてことをやったんだ!」とか「どうしてそんなことするの!」とか非難や苦情を言っても効果はないどころか悪影響だとカーネギー先生は言います。

また、アメリカのリンカーン大統領のこともでてきます。

カーネギー先生は執筆家であると同時に、リンカーン大統領の研究者でもあるそうです。

10年間リンカーンの研究をした結果、カーネギー先生はリンカーンは素晴らしいと言っています。

例えば、アメリカでの南北戦争の時、追い詰めた敵軍に対して攻め込むチャンスを逃した将軍の話がでてきます。千載一遇のチャンスを逃し、戦争を終わらすきっかけを失う原因をつくったその将軍にリンカーンは非難の手紙を書きます。しかし、リンカーンはその手紙を将軍に送らなかったというのです。リンカーンは相手の行動を非難しても効果がないことを知っていたのでしょう。

そのようないろいろな話から、いくら相手を責めても相手は自分がこうするしかなかった理由を並べ立て、最悪聞く耳を持たないだろうとカーネギー先生は言うのです。

ではどうすればいいのか?カーネギー先生は言います。

人を非難する代わりに、相手を理解するように努めようではないか。どう言うわけで、相手がそんなことをしでかすに至ったか、よく考えてみようではないか。

子供が親の望まぬ行動をすることはよくあることですが、まずなぜその行動をするに至ったか想像してみることが大切だということですね。あるいは、話ができる子供には話を聞いてみるのも良いと思います。

ハッピー先生の学校では、問題行動の多い児童にはケース会議ということでいろんな先生が集まってどうすれば問題行動が減るのかの話し合いをすることがあります。いろんな先生の目で見るとその子がなぜそのようなことをするのか、新しい発見がたくさんあることも多いです。なので、他の大人、たとえば自分の家族、ママ友、保育園や学校の先生にも困ったことがあったら、聞いてみるのはとても良いことだと思います。また新たな発見があるかもしれません。

まとめると、叱ったり、責めたりする前に、まずは「相手がなぜそのようなことをするのか考えてみる。」そんな相手への共感から始めることが大事ということですね。